• #29【通史】世界史②古代ギリシア世界8:スパルタ
    2024/12/18

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第25回目は古代ギリシア世界の歴史「スパルタ」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇基本文


    ペロポネソス半島を征服したドーリア人は、先住民を隷属農民(ヘイロータイ)として農業に従事させた。スパルタ市民と隷属農民の人口比は1:10で、圧倒的に征服した側が少ない。リュクルゴスの制にしたがい男子は生産労働、商工業には従事せず、幼いときから厳しい軍事訓練を課された。


    軍隊はギリシア最強と呼ばれ、アテネと違いスパルタにはアクロポリスも城壁もなかった。

    市民間の平等を重んじ、貧富の差の元になる土地売買を禁止される。貴金属流入を阻止するため鎖国政策がとられた。


    商工業には半自由民のペリオイコイ(周辺の民)が従事した。


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  • #28【通史】世界史②古代ギリシア世界7:アテネその2
    2024/12/09

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第24回目は古代ギリシア世界の歴史「アテネその2」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇基本文

    前6世紀半ば、貴族出身のペイシストラトスが僭主政を開始する。彼を支持したのは、政治に不満を持つ平民であり、僭主とは非合法的に政権を握った独裁者のことだ。中小農民を保護し、商工業を奨励するなどして平民の経済力上昇を図った。

    しかし、彼の子が暴君化したため僭主政は一気に平民の支持を失う。前508年、貴族のクレイステネスは僭主の出現を防止するため、陶片追放(オストラキスモス)の制度を創設し、部族制の改革を行う。民主制の基礎を作った。


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  • #27【通史】世界史②古代ギリシア世界6:アテネその1
    2024/12/06

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第23回目は古代ギリシア世界の歴史「アテネその1」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇基本文

    イオニア人の建設したアテネでは海港に恵まれ商工業が発展する。裕福な貴族が政治を独占し、債務を負って奴隷に転落する平民が後を絶たなかった。小アジアのリディア王国から貨幣が流通すると、貨幣を蓄えた富裕平民が武器を入手して戦争に参加。参政権を要求するようになり身分闘争が始まる。

    前7世紀後半にドラコンが従来の慣習法を成文化、貴族が独占していた法を平民にも公開した。平民が没落すると軍事力が低下するので、前6世紀にソロンが債務奴隷を禁止、財産政治を断行した。しかし財産のある貴族の地位は揺るがず貴族と平民の対立は続いた。


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  • #26【通史】世界史②古代ギリシア世界5:市民と奴隷
    2024/12/03

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第22回目は古代ギリシア世界の歴史「市民と奴隷」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇基本文

    ポリスの住民は市民、これに隷属する奴隷に分けられる。さらに市民は、貴族と平民の区別があった。ポリスを守るために戦士として戦うことが市民に求められる義務であったため、それに十分応えられる財がある貴族の支配力が高まるのは当然の流れだった。

    交易活動が盛んになると農産物を売って富裕になる平民が現れる。金属の輸入で武具が安価になり、富裕な平民は買えるようになる。さらに戦術として重装歩兵による密集部隊の価値が高まると、戦争における平民の位置づけが高まり参政権を要求した。

    女性、ほかのポリスの出身者、奴隷は政治から排除される。特に奴隷は、人格を認められず売買の対象となり、市民との身分差は大きかった。


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  • #25【通史】世界史②古代ギリシア世界4:ギリシアの特徴
    2024/11/27

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第20回目は古代ギリシア世界の歴史「ギリシアの特徴」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇基本文

    各ポリスは独立した国家で互いに抗争を繰り返した。しかし、同時にギリシア人であるという同一民族意識も強まり自分たちをヘレネス、異民族をバルバロイと呼んで区別する。


    重要事項を決めるさい各ポリスは、デルフォイの神託を参考にし、4年ごとにオリンピアの祭典を開き、期間中はいっさいの戦いが禁止された。


    西アジアや中国では都市国家から世界帝国に国家が発達したが、古代のギリシアは小国分立状態が続き統一国家は生まれなかった。


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  • #24【通史】世界史②古代ギリシア世界3:暗黒時代からポリス形成まで
    2024/11/13

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第20回目は古代ギリシア世界の歴史「暗黒時代からポリス形成まで」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇基本文

    前12世紀ごろエーゲ文明は滅亡した。ギリシアは文字史料がない暗黒時代に突入し、線文字も消滅した。約400年間にわたる混乱期に鉄器が普及、フェニキア人の文字が伝わりギリシア文字に発展する。

    前8世紀ごろになると、集住(シノイキスモス)により都市国家(ポリス)が生まれる。人々はアクロポリスとよばれる丘に神殿を築き、丘のふもとに広場(アゴラ)を設けて公共施設を置いた。

    多くの都市国家が小麦の自給が困難なため植民活動を行う。その結果地中海や黒海の沿岸にマッサリア、ネアポリス、ビザンティオンなどの植民市が建設され、オリエントとの交易が活性化する。


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  • #23【通史】世界史②古代ギリシア世界2:エーゲ文明2
    2024/10/28

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第19回目は古代ギリシア世界の歴史「エーゲ文明2」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇基本文

    19世紀にイギリスの考古学者のエヴァンズがクノッソス宮殿を発見する。クレタ文字(線文字A)は解読されていないので、誰が残した遺跡なのかは分かっていない。クレタ文明の平和は長く続いたが、北方から進入したギリシア人(アカイア人)によって滅びる。

    アカイア人についてはトロヤ戦争の伝説が有名である。ホメロスが叙事詩『イリアス』にうたい、これを信じたドイツの考古学者シュリーマンが19世紀にトロヤ遺跡、ミケーネ、ティリンスなどの遺跡を発見する。

    ミケーネ文明では線文字Bが使用された。後にヴェントリスによって解読され古代ギリシア語であることが分かる。前1200年ごろ、ドーリア人や「海の民」の進入を受けミケーネ文明は崩壊した。

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  • #22【通史】世界史②古代ギリシア世界1:エーゲ文明1
    2024/10/23

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第18回目は古代ギリシア世界の歴史「エーゲ文明1 」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇基本文

    エーゲ海の島々やギリシア本土南部で成立したエーゲ文明は青銅器文明で「クレタ文明」と「ミケーネ文明」に代表される。

    クレタ文明は、前2000年ごろに始まりクレタ島のクノッソスを中心に栄える。宮殿には城壁がなく海洋的な性格であった。

    いっぽうミケーネ文明は、前1600年ごろから始まりインド=ヨーロッパ系のギリシア人がギリシア本土で文明を築き上げた。ミケーネやティリンスなど遺跡が有名で、堅固な城塞が存在していたことが分かる。

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