• yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけ

  • 著者: TOKYO FM
  • ポッドキャスト

yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけ

著者: TOKYO FM
  • サマリー

  • 風も、雨も、自ら鳴っているのではありません。 何かに当たり、何かにはじかれ、音を奏でているのです。 誰かに出会い、誰かと別れ、私たちは日常という音を、共鳴させあっています。 YESとNOの狭間で。 今週、あなたは、自分に言いましたか? YES!ささやかに、小文字で、yes!明日への希望の風に吹かれながら、自分にyes!と言ったひとたちの物語をお聴きください。
    Copyright(c) 2024 TOKYO FM Broadcasting Co.,Ltd. All Rights Reserved.
    続きを読む 一部表示

あらすじ・解説

風も、雨も、自ら鳴っているのではありません。 何かに当たり、何かにはじかれ、音を奏でているのです。 誰かに出会い、誰かと別れ、私たちは日常という音を、共鳴させあっています。 YESとNOの狭間で。 今週、あなたは、自分に言いましたか? YES!ささやかに、小文字で、yes!明日への希望の風に吹かれながら、自分にyes!と言ったひとたちの物語をお聴きください。
Copyright(c) 2024 TOKYO FM Broadcasting Co.,Ltd. All Rights Reserved.
エピソード
  • 第486話『さすらい続ける』-【石川県にまつわるレジェンド篇】作曲家 フランツ・ペーター・シューベルト-
    2024/12/21
    能登半島地震・復興応援コンサートで演奏された『アヴェ・マリア』で有名な作曲家がいます。
    フランツ・ペーター・シューベルト。
    「シューベルトのアヴェ・マリア」とも呼ばれるこの歌曲の原題は、『エレンの歌第3番』。
    ウォルター・スコットの叙事詩『湖上の麗人』に、曲付けされたものです。
    歌い出しがアヴェ・マリアであることから、教会でも多く歌われるようになり、いつしか宗教曲として認知されるようになりました。
    シューベルトの歌曲には、私たちがよく知っている、耳なじみのあるものがたくさんあります。
    『野ばら』『魔王』『セレナーデ』。
    ピアノ曲、交響曲も、そのせつなくも美しいメロディが、時代や国境を越えて、心に沁みていきます。

    モーツァルトと並び称されるほどの天才作曲家・シューベルトの楽曲の特徴は、幾度となく繰り返される転調にあります。
    まるで目の前に天国が見えるような明るい曲に、忍び寄る暗い影。
    そしてまた、黒雲にひとすじの光が射すように、曲調が変化していくのです。

    わずか31年の彼の生涯は、病と失恋、貧しさや挫折の連続でした。
    彼は一度も定まった土地、家に暮らすことはなく、一生、友人や父の家に居候し、独身のまま、この世を去りました。
    多くの友人に恵まれ、経済的な援助を受けた一方、稼いだお金はすぐに知人に貸してしまい、時には手ひどく裏切られもしました。
    そんな彼にとって唯一大切だったのは、作曲すること。
    誰と一緒にいても、どこを歩いていても、頭の中にメロディが浮かぶと、所かまわず、音符を書き連ねたといいます。

    シューベルトをモデルにした映画『未完成交響楽』でのワンシーン。
    教師をしていたシューベルトは、ある授業中、急に『野ばら』の曲が頭に浮かび、黒板にいきなり楽譜を書いてしまいます。
    笑う生徒たち。
    しかし、彼が歌い始めると、生徒たちも一緒に合唱するのです。

    そこがどんなに幸せで居心地がいい場所であろうと、いい曲のためであれば進んでさすらい、動くことをやめなかった賢人、フランツ・ペーター・シューベルトが人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
    続きを読む 一部表示
    12 分
  • 第485話『優しさで立ち向かう』-【石川県にまつわるレジェンド篇】脚本家 佐々木守-
    2024/12/14
    石川県能美市出身の、天才脚本家がいます。
    佐々木守(ささき・まもる)。
    佐々木は、いっさい自分の名前を売ろうとせず、いつも黒子に徹していたので、彼の名前を知らないひとも多いかもしれません。
    しかし、彼が書いたテレビドラマや漫画原作のタイトルを聞けば、途端に彼の偉大さが見えてくるでしょう。
    『ウルトラマンシリーズ』『柔道一直線』『コメットさん』、山口百恵の『赤いシリーズ』、アニメの『アルプスの少女ハイジ』。
    漫画原作は、『男どアホウ甲子園』など、枚挙にいとまがありません。
    ふるさとの石川県を愛した佐々木は、出身地に近い、加賀市山中町に移り住み、その温泉街を舞台に、連続テレビ小説『こおろぎ橋』を執筆しました。
    さらに県内の高校の校歌の歌詞を書き、地元で視聴できる民放局が少なかったので、ケーブルテレビ会社の設立に尽力。社長に就任しました。
    佐々木のトレードマークは、白いジャンパーにジーンズという出で立ち。
    皇室に取材に行くときも、総理大臣に会うときも、高校に招かれて講演をするときも、いつも必ず、白いジャンパーにジーンズ。
    気取らない、飾らない、そして自己顕示しない。
    ただ作品に関しては、誰にも思いつかないアイデアで周りをあっと言わせてきました。
    『ウルトラマン』で彼が創った怪獣は、ジャミラ。
    第23話、タイトルは『故郷(ふるさと)は地球』。
    ジャミラは、実は怪獣ではありません。
    地球から宇宙に飛び立った宇宙飛行士。
    宇宙船のトラブルで、地球に帰ることができなくなり、救出を待っている間に体に異変が起きて、醜い姿に変ってしまいました。
    しかし、地球では宇宙船のトラブルを隠蔽。
    そのことに怒ったジャミラは、復讐のためにやってきたのです。
    怪獣の正体が人間であるという事実に、苦悩するウルトラマン。
    誰も発想しなかった作品は、絶大な反響を呼びました。
    ちなみに、ジャミラは、アルジェリア独立闘争の最中、虐殺された少女の名前です。
    佐々木の人柄や作風を尋ねると、多くのひとの感想は、ただひとこと、『優しい』。
    優しさだけを手にして、膨大な脚本を書き切ったレジェンド、佐々木守が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
    続きを読む 一部表示
    13 分
  • 第484話『割り切らない生き方』-【石川県にまつわるレジェンド篇】仏教哲学者 鈴木大拙-
    2024/12/07
    石川県金沢市出身で、禅の思想を世界に広めたレジェンドがいます。
    鈴木大拙(すずき・だいせつ)。
    今、禅は「マインドフルネス」にその名を変え、世界的なブームが続いています。
    スティーブ・ジョブズもはまった、禅。
    そのルーツをたどれば、1950年代前半、鈴木大拙が単身アメリカに渡り、コロンビア大学やイェール大学で禅の講義を英語で行ったことに端を発しています。
    大拙は『禅と日本文化』という著作を自ら英訳。
    雑誌『タイム』や『ニューヨーカー』で大きく取り上げられ、効率主義や大量生産に疲れた欧米人は、東洋思想に飛びつきました。
    2011年に金沢市に建てられた『鈴木大拙館』は、金沢が生んだ賢人の足跡のみならず、その精神世界を知るために欠くことのできない記念館になっています。
    名匠・谷口吉生(たにぐち・よしお)設計によるこの記念館は、小立野台地から続く斜面緑地を背景に、石垣や水を張った池により、金沢の風土を再現。
    自然に溶け込んだ記念館は、まるで彼が唱えた思想を具現化するかのように、悠然と立っています。
    大拙は、割り切らない、ということを大切にしました。
    もともと、西洋は、割り切る文化。分ける、イコール、わかる。
    善か悪か。右か左か。勝ち組か負け組か。
    そして東洋は、二分するまえの全体にこそ、意味を見出す文化だったのです。
    分けない、世界。
    あいまいさ、溶けて見えない、境界線。
    日本の家屋は、軒、縁側という、内と外、どちらともつかない空間を有していました。
    反対に西洋は、軒はなく、すとんと真っすぐな、石やレンガの壁。
    外界と内側をハッキリ区別したのです。
    いつしか日本は、そのあいまいさを手放すようになってしまった、どちらとも言えない世界の、わび・さびを捨てさってしまった、そう、大拙は嘆きました。
    今こそボーダーレス、多様性、ダイバーシティが叫ばれていますが、70年以上前に、それを語っていたレジェンドがいたのです。
    禅をグローバル化した、世界に名立たる仏教哲学者、鈴木大拙が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
    続きを読む 一部表示
    12 分

yes!~明日への便り~ presented by ホクトプレミアム 霜降りひらたけに寄せられたリスナーの声

カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。