砦山の十七日
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ナレーター:
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西村 健志
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著者:
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山本 周五郎
このコンテンツについて
山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。 その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。
<あらすじ>
笈川哲太郎たち七人は、次席家老・森内兵庫に賛同し、悪名高い城代家老・溝口左仲を討ち果たす。
だが、もう一人の次席家老・鮎沢多宮の陰謀で、殿から問罪されている溝口の暗殺は上意に反する私闘だとして森内は捕らえられ、哲太郎たちにも追っ手が出された。
そこで、近習番頭・松尾新六が鮎沢の策謀の前に江戸に行って殿へ直訴することになった。
十五日の間に戻るから、どんなことが起こっても、必ず七人で待っていてくれという新六を信じ、七人は砦山に身を潜める。
ところが五日目の暮方、梶井の千乃が砦山に登ってきた。千乃は既に結納を済ませた鉄太郎の許嫁であった。苦しそうに喘ぎながらも一人でここまでやって来たのには理由があった。
討ち手が来るというのである。それに哲太郎たちの協力者である松本太兵衛が捕まったのだという。
ここが戦場になるまでに哲太郎は千乃を逃がそうとするが、時すでに遅く、討ち手は砦山に迫っていたのであった……
<山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)>
1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。©2018 PanRolling
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山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。
その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。
<あらすじ>
双子六兵衛は臆病者といわれていた。二十六歳の六兵衛は妹のかねと二人でひっそり暮らしていた。二人共独身であるが、縁談を持ち込まれることもなく、行き遅れを気にするかねはしばしば六兵衛を責めた。
六兵衛はある日、狩場で小姓を斬って逃げた仁藤昂軒の討ち手を引き受けた。藩主の命で追討の令が出ていたものの、剣と槍の達人である彼を恐れて誰もその役目を引き受けようとしなかった中、名乗り出たのである。六兵衛は六兵衛で長い間の「臆病者」の汚名をすすごうとしたのであった。
まともにやりあっても勝ち目はなかったが、六兵衛は仁藤昂軒を追い詰める術を思いついた。それは彼がこれまで「臆病者」と罵られ、人の評判を気にすることもないからこそ思い付いた、意外な方法であった……
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<あらすじ>
新吉は「やなぎ屋」という、愛想のないじいさんが店主の飲み屋にしばしば通っていた。酒も肴も安いだけが取り柄で、決して美味くなく、常連の付きにくい店であったが、勝手に酔うことが出来る気楽さもあって、新吉は酔いたい時に「やなぎ屋」に通った。
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<あらすじ>
前職が辞任し、新しい町奉行に江戸から望月小平太が着任することとなった。
しかし、予定の日になっても新任町奉行の望月は着任しなかった。書役が記すには、望月小平太の江戸での評判は悪く、武芸には長じているものの素行には問題があるという事らしい。しかし、その悪評は望月の着任が決まって間もなく広まったものであり、大目付であり、望月とも長年親しくしていた堀郷之介に頼んで、仕事をしやすくするために望月がわざと広めさせたものであった。
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- サユキ
- 2024/01/31
映像作品よりも自由に想像して楽しめました。
落ち着いた読みとテンポで聞きやすく物語に入っていけました。
また様々な役が登場しますが、ちゃんと皆違う人間に聞こえて、読み手の方の技術が高いと感じました、緊迫したシーンでは臨場感が出てとても良いです。
映像作品にはないもっと自由な想像力を掻き立てられる作品、楽しかったです。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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