平家物語 巻第八
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岡崎 弥保
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作者未詳
このコンテンツについて
南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が 1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまま すべて収録しています。
巻第八 収録内容
平家は西国に、兵衛佐は東国に、木曽は都にはりおこなふ。
〈中略〉あぶなながら年暮れて、寿永も三年になりにけり。
(巻第八・法住寺合戦)
01 山門御幸(さんもんごこう)
後白河(ごしらかわ)法皇は、木曽義仲(きそよしなか)に守られて帰京し、義仲・行家(ゆきいえ)に平家追討を命じる。
02 名虎(なとら)
木曽義仲は左馬頭(さまのかみ)となり朝日の将軍と呼ばれ、平家一門はみな免官となる。
03 緒環(おだまき)
九州では安徳(あんとく)天皇が宇佐八幡に参詣したが平宗盛(たいらのむねもり)の夢見は悪く、平家一門は太宰府に戻る。
04 太宰府落(ださいふおち)
維義は旧主である平家の説得に耳を貸さず、平家を追いたてる。
05 征夷将軍院宣(せいいしょうぐんのいんぜん)
鎌倉の源頼朝(みなもとのよりとも)に征夷将軍の院宣が下る。
06 猫間(ねこま)
鎌倉の源頼朝が立派であるのに対して、都の木曽義仲は不作法で田舎者であった。
07 水島合戦(みずしまがっせん)
平家は八島で山陽・南海道の十四ヶ国を従えて、再び勢力を盛り返した。
08 瀬尾最期(せのおさいご)
木曽義仲は山陽道におもむく。
09 室山(むろやま)
木曽義仲が八島へ攻めようとするところに、都から行家が義仲の讒言をしているとの知らせが入る。
10 鼓判官(つづみほうがん)
木曽義仲の軍勢が都で乱暴を働くので、後白河法皇は鼓判官知康(ともやす)を使いに出す。
11 法住寺合戦(ほうじゅうじかっせん)
院方の近江守仲兼(なかかぬ)たちは奮戦ののち落ちてゆく。©2020 Pan Rolling
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<内容紹介> 南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまますべて収録しています。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。(巻第一) 平忠盛(平清盛の父)の昇殿から六代目(清盛の曽孫)の処刑まで、わずか二十余年の間に繰り広げられた動乱の歴史には、さまざまな人間模様が描かれる。 平家の栄華、後白河法皇の院政、山門の僧たちの騒動、源氏の台頭、数々の源平合戦、滅びゆく平家――その興亡に巻き込まれた女たち、幼き天皇の悲運、出家し後生を弔う者たち・・・ほぼ実在するといわれる登場人物は、千人を超える。 仏教的無常観を底流におき、この世の栄枯盛衰を和漢混交文であますところなく描いた『平家物語』は、中世では琵琶法師の弾き語りによって広まった。もとより音声の文学として享受された『平家物語』を、いま朗読という形で、あらためて語り継ぐ。 <巻第一 収録内容> 01 祇園精舎(ぎおんしょうじゃ) 02 殿上闇討(てんじょうのやみうち) 03 鱸(すずき) 04 禿髪(かぶろ) 05 吾身栄花(わがみのえいが) 06...
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