検索キーワード： ナレーター "南郷 芳明" すべてのカテゴリー

いたずら大好きのきつねのごんは、兵十のうなぎをだいなしにしてしまう。そのうなぎは兵十のおっ母が死ぬ前に食べたかったものだったのに。

お釈迦様は極楽の蓮池から地獄の底へ蜘蛛の糸をおたらしになさいました。蜘蛛を殺さずにおいた、極悪人の犍陀多を救い出してやろうとお考えになったからでした。

主人公は小学４年生。家族よりもギャンブルが好きな父親と二人だけで暮らしている。。(株)銀の鈴社の『ものがたりの小径・未来・アンソロジー』に収録された短編小説を朗読。

人買い山椒大夫一族の末路に違和感を持つ読者は多いかもしれない。次郎の情けを裏切る形で逃亡を果たしたことのつじつま合わせだろうか？奴隷を解放することでますます栄えたというのはどこかの国のことでもあろう。

こんなに素晴らしい作品【知られざる名作】が読まれることなく埋もれているのです。ほぼ、全集読者しか知らない【物語・エッセイ】を精選してお届けします。

尾道の女学校を卒業して婚約中の男を追って東京にやってきた芙美子、１８歳。男は家族に反対され、婚約を破棄して広島県因島に帰ってしまった。

江戸時代のことである。岡田虎之助は内蔵充（くらのすけ）という剣豪に弟子入りすることを目指し訪ねていく。けれども、内蔵充は留守でいつ帰るかわからないのだということを知る。そこで・・・

乗合馬車に乗り込んでくる人たちはみなそれぞれ個人的な事情をか抱えている。けれども彼らの命運はみんな馭者の手に握られているのだ。

心深く通った人とともに同じ時間を分かち持つこと。それこそが本当に大切なこと生きることなのだと、この物語は教えてくれる。それにしても痛切なこのリアリティは何だろう

将棋の駒ぐらいしか字が読めない坂田三吉だが、堺の町の忘年将棋大会ではここ二年連続して一等賞を取っている。実力だからそれはそれでよいのだが、困ったことに、やたらと威張り散らしている。

渋谷の道玄坂で母親とともに露店を営むことになった芙美子、２０歳。雨戸の上にメリヤスの猿股を並べていたのだが・・・。

転覆した船をもとにもどす以外にに生存の道は考えられない。なおも襲いかかる波。迫力のある描写が続く。有島武郎の日頃の修練と木本青年に対する強い思い入れあらばこそであろう。

恋女房に浮気されたショックで共に心中をはかり、共に生還し、離縁。傷心の日々からようやく立ち直りかけたころのお話である。

激しい労働を強いられる漁夫生活のかたわら芸術を究めようとして奮闘する木本青年の悩みを己自身の悩みのように悩み、熱い共感とともに描いてきた有島は、最後に、芸術と生活のはざまで悩むものすべてに幸あれかしと祈る。

次女の結婚式で南郷が読み多数の落涙を誘った「名前」、ある作曲家の耳の奥で詩句がいつまでもこだましていたという「誕生」など、子どもとのふれあいを父親目線で描いた、おそらくは南郷詩の頂点と目され

農場に突然現れた白象を言葉巧みにだまし、最小の出費で最大の成果を求め虐待するオツベル。そのことを知った白象の仲間たちは白象を救おうと立ち上がるが・・・。

時は平安時代。筑紫の国へ行ったまま消息不明の父親を尋ねて旅に出た、十代の姉弟、彼らの母親、その女中の四名は海沿いの町で途方に暮れる。その町では旅人を泊めてはならぬことになっていたのだ。

貧窮のどん底の路地裏の長屋暮らしから身を起こし、ゆくゆくは王将にまで上り詰めていく坂田三吉。そこにはライバル関根金次郎の存在があった。村松梢風作「二人の王将」の前半を二回に分けて読んだ。今回はその第二

貧窮のどん底の路地裏の長屋暮らしから身を起こし、ゆくゆくは王将にまで上り詰めていく坂田三吉。そこにはライバル関根金次郎の存在があった。村松梢風作「二人の王将」の前半を二回に分けて読んだ。今回はその第二

漁夫として生きることと芸術を極めることとの間で揺れ惑う木本青年の心情を、熱い共感とともに描き出す有島武郎の筆が、冴えに冴える。