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ニュース515+plus(RKKラジオ)

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著者: RKKラジオ
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このコンテンツについて

エンタメ・教育・ITの専門家が気になる話題を徹底解説!!


第1金曜日・・・映画解説・研究者 上妻祥浩さん

第2金曜日・・・ライブ配信ディレクター 斉場俊之さん

第3金曜日・・・熊本市立出水南中学校 校長 田中慎一朗さん

第4・5金曜日・・・元RKKアナウンサー 宮脇利充さん


◆WEB https://rkk.jp/515news/

◆メール 515@rkk.jp


★地上波ではRKKラジオ(熊本)FM91.4 AM1197で、毎週金曜日 午後5時15分から放送中。是非生放送でもお聴きください。

RKK Kumamoto Broadcasting Co., Ltd.
政治・政府
エピソード
  • イスラエルはなぜ「苛烈な国家」になったのか ― ガザ攻撃の実態と“見えない”構造を読み解く ―
    2025/05/23
    🔶「ガザ全域制圧」発言に感じた強い違和感5月19日、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区・ガザに対する軍事作戦について「全域の制圧を目指す」とビデオ演説で宣言しました。これを受けて、元アナウンサーの宮脇利充さんは、こう語ります。「そもそもこの作戦の目的は、ハマスの壊滅と人質の奪還だったはず。なのに、今ではその目的から逸脱して“パレスチナ人の大量虐殺”としか言えない現状が続いています」🔶数字が語る、破壊と殺戮の深刻さ2023年10月7日、ガザ地区からハマスの戦闘員およそ3000人がイスラエルに侵入し、民間人ら約1200人を殺害、250人を人質にした――。すべてはそこから始まりました。しかし、それから1年8ヶ月。イスラエル軍による空爆や地上攻撃で、ガザの死者は5万3655人(2024年5月時点)。負傷者12万1950人、行方不明者1万4000人とも報道されています。これに加えて、医療や食料の欠乏による二次的な死者を含めると、20万人を超えている可能性もあるといわれています。🔶なぜ国際社会は沈黙するのか?宮脇さんが強く訴えるのは「国際社会の無関心」です。「欧米各国は、なぜここまで沈黙しているのか? なぜイスラエルに対して強く物申さないのか?」この問いに答えるヒントを求めて、宮脇さんは一人の歴史学者に注目しました。その名はイラン・パペ。イスラエル出身で、現在はイギリス・エクセター大学の教授を務めています。🔶“シオニズム”という国家思想の根イラン・パペ氏が語るのは、イスラエル建国に貫かれる「シオニズム」という思想です。それは一言で言えば、「パレスチナの土地に、ユダヤ人の国家をつくるために、先住民であるパレスチナ人を排除する」という、植民地主義的な思想でした。「これは“搾取”型の植民地ではなく、“排除”型の植民地主義。つまり、パレスチナ人をその土地から追い出して、空間ごとユダヤ国家に作り替えるということなんです」(パペ氏)🔶民族間の断絶と差別の構造パペ氏によれば、イスラエル建国当初、ユダヤ人を多数派にするために、中東・北アフリカ出身のアラブ系ユダヤ人がイスラエルに呼び寄せられました。ところが彼らは、欧州系ユダヤ人から「非近代的で野蛮だ」と差別され、社会的な承認を得るためにパレスチナ人に対して過激になる傾向があったといいます。🔶その構造が、暴力の連鎖を生み、社会の中で正当化されていった――。こうした歴史的背景が、今のイスラエル社会の主流思想「シオニズム」を支えているのだと分析しています。🔶教育と軍事が暴力を“正当化”するイスラエルでは、18歳から徴兵制が始まり、若者たちは軍隊で教育を受けます。「そのなかで“パレスチナ系住民に対しての暴力は正当だ”と刷り込まれていく。これが暴力容認の風土を生む要因になっている」と宮脇さん。加えて、メディアや政治の影響力を持つ保守系の支持基盤が、こうした暴力構造をさらに強化しているのだと語ります。🔶日本人の私たちにできること「この問題、私たちには関係ない」――そう思ってしまいがちですが、宮脇さんはこう語ります。「ロシアのウクライナ侵攻のとき、多くの日本企業や市民がロシア製品のボイコット運動に参加しましたよね。実は、イスラエルに対しても同じような動きがあります」その名も、BDS運動(Boycott, Divestment, and Sanctions)。イスラエルによるパレスチナ占領に反対し、不買・投資撤退・制裁を求める国際的な運動です。「BDS運動については、インターネットで調べればすぐに情報が出てきます。小さな行動かもしれませんが、それが大きな流れにつながるかもしれません」🔶子どもたちの未来に、関心と想像力を「イスラエルという国は、もともと“自分たちの安心できる居場所を求めて”建国された国です。なのに、今パレスチナの人たちに同じ“居場所を奪う”ということをしている。この矛盾に目を向けずに、歴史を語ることはできないんじゃないかと思います」遠い国の話に見えて、私たちが目を向けるべき“いま”がある。それを静かに、しかし強く伝えてくれる宮脇さんのお話でした。お...
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    13 分
  • 子どもには「失敗する権利」がある ― 成長発達を支える大人のまなざし ―
    2025/05/16

    🔶「成長発達権」


    ――あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、これは子どもが健やかに、そして段階的に人として育っていく権利のこと。児童福祉法や子どもの権利条約にも明記されており、すべての子どもが持つ“当たり前の権利”です。

    しかし近年、その「当たり前」が揺らいでいるのではないか――そんな懸念を語るのが、熊本市立出水南中学校校長の田中慎一朗さんです。


    🔶一発退場の風潮に思うこと

    「最近、“子どもが失敗したら終わり”という風潮が強まっている気がします」

    SNSやネットニュースの炎上。学校名の特定、電話攻撃――。

    たとえ子どもであっても、ミスや失敗があると“一発アウト”のように糾弾され、居場所を失ってしまう。


    「もちろん命に関わる重大事件は別です。しかし、そうなる前にもっと小さな“やらかし”があったはずなんです。その段階で何かできたのではないかと、胸が痛むことがあります」


    🔶報道のあり方、そして「許さない社会」

    ネットだけでなく、メディア報道のあり方にも疑問を感じると田中先生は続けます。

    「報道の目的が“問題提起”であるなら、そこには子どもたちの未来への視点が必要です。でも今は、事件を“エンタメ”のように取り上げているケースもあります」


    たとえば小学校でのトラブル報道で、現場に“こわもての人”が聞き込みに来る演出。

    「スタジオでは笑いが起きていましたが、子どもにとっては恐怖でしかない」

    報じること自体の是非に加え、どう伝えるか、どう見せるかも、今問われているのかもしれません。


    🔶小さなもめごとを、大人が奪っていないか?

    人間関係にすれ違いや衝突はつきもの。

    子ども同士だって、言い合いやケンカを経験しながら、関係性の築き方を学んでいくものです。


    「でも最近は、“もめごとを起こした子”が、即教室から排除されるケースもあります」


    確かに被害を受けた子を守るのは当然ですが、加害側の子の内面や背景にも向き合い、再出発を支える機会をつくることが、学校や社会の役割ではないでしょうか。

    「最初は本当に小さなすれ違いだったのに、大人が過剰に介入して、“人と関わるな”というメッセージに変わってしまう。それが積み重なって、やがて“誰でもよかった”という悲しい言葉につながることもあるんです」


    🔶許さない社会から、「許しを学べる社会」へ

    「失敗をしてしまった子どもに“やり直せる機会”をきちんと設ける。それが教育の原点です」

    指導は必要です。叱ることも、時には必要です。でもそれは“断罪”ではないはず。


    「きちんと向き合わせる、理解させる、そして受け止める。それが大人の責任であり、社会の責任だと思っています」


    🔶地域とともに、子どもを育てる喜びを

    そんな中、田中先生がうれしかった出来事を最後に語ってくれました。

    昨年の体育大会、近隣のショッピングセンター「ゆめタウン浜線」の駐車場を多くの保護者が無断使用し、迷惑をかけてしまったことがありました。

    今年もクレームを覚悟していたところ、施設側からはこう言われたそうです。

    「ここの場所を使ってもらって大丈夫ですよ。子どもたちのためですから」

    「この言葉に本当に救われた気がしました。地域とともに子どもを育てるという当たり前のことを、もう一度思い出させてもらった出来事でした」


    🔶子どもたちは、失敗しながら成長する

    「子どもは失敗するものです。それを“人として当然のこと”として、大人がどう支えるかが問われています」

    社会全体で、子どもたちの“育つ権利”を守る。

    「3ストライクまで待つ社会でありたいですね」と、田中先生は静かに語ってくださいました。


    お話:田中慎一朗さん(熊本市立出水南中学校 校長)/聞き手:江上浩子

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    12 分
  • 物価高のいま、「携帯料金」見直してみませんか?― 斉場俊之さんの通信費アドバイス ―
    2025/05/09

    毎週金曜日は週替わりのゲストコメンテーターをお迎えしています。今日は第2金曜日、ライブ配信ディレクターの斉場俊之さんにお越しいただきました。


    🔶物価が上がる中、携帯料金も?


    斉場さん:「本当に最近、何もかもが値上がりしていますよね。そんな中で見過ごせないのが、携帯電話料金の“新料金プラン”です。実は、ドコモとKDDI(au)が6月からプラン変更を行います」


    江上さん:「えっ、携帯料金まで上がっちゃうんですか?」

    斉場さん:「そうなんです。ただし“値上げ”というよりも“新料金プランへ移行”という形で、既存プランより数百円から千円ほど上がる内容になっています。家族分まとめて契約されている方には、特に影響大ですよね」


    🔶値上げだけじゃない!各社の“付加価値”


    各社とも、ただ値上げするわけではありません。


    両社共通で・・・


    • ポイント(dポイント、Ponta)サービスの強化

    • 電気・インターネットとのセット割引

    といった、まとめるほどお得になるサービス連携も。



    🔶「まとめるか」「分けるか」の判断基準は?


    「まとめた方がいいのは確かにメリットがあるけれど、それが自分に合っているとは限りません。生活スタイルに合った見直しが必要です」

    ポイント還元、光回線、電気、ネット通販…すべてを一社にまとめられるなら、まとめてOK。

    ただし、「他の会社の電気プランが安いのに無理してドコモで統一してしまうと、かえって高くつくケースもあります」



    🔶携帯料金を見直す3つのポイント


    携帯料金を見直すときは、この3点を確認しましょう!


    ① パケット(データ)通信量


    • 動画を外で見る人は通信量がかさむ=高いプランが必要。

    • 自宅Wi-Fi中心で、動画もあまり見ない人は「1GB以下」というケースも少なくない。

    「自分の使っているギガ数を、半年分確認してみましょう。意外と使っていないこともあります」


    ② 通話時間


    • 今はLINEなどで済ませる人が多いため、「通話定額は不要」という人も。

    • 月々数百円の差でも、1年で数千円の節約になります。

    ③ 不要な“付加サービス”に注意


    • 「機種代を安くしますからこのオプション入ってください」という“初期設定のまま”になっている人は要注意!

    • 「1年後に解約できますよ」と言われたまま解約し忘れている人が多い。

    「私の親戚も、見直しただけで月3,000円も安くなりました。年間だと約36,000円です」


    🔶自分の通信環境を“運転”できていますか?


    「携帯料金のプランは、非常に複雑に作られています。だからこそ、“よくわからないからお任せ”ではなく、自分で見て判断する意識が大切です」


    • 使わないサービスは削る。

    • 必要な分だけ払う。

    • ポイントもできるだけ一社に集中させる。

    「通信費を見直すことが、生活防衛に直結します」


    🔶最後にひと言


    「お財布を守るのは自分自身。料金明細を見るクセをつけるだけでも大きく変わりますよ!」



    お話はライブ配信ディレクターの斉場俊之さんでした。
    みなさん、良い週末を。


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    13 分

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