『海と毒薬』のカバーアート

海と毒薬

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海と毒薬

著者: 遠藤 周作
ナレーター: 國分 和人
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このコンテンツについて

戦争末期、実際に起こった米軍捕虜に対する残虐行為を題材に日本人の罪責意識を問う。第5回新潮社文学賞、第12回毎日出版文化賞受賞作。©The Heirs of Shusaku Endo 1957 (P)2023 Audible, Inc. 現代文学

海と毒薬に寄せられたリスナーの声

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個別の短篇も、また、秀逸である

本タイトルは、遠藤周作氏特有の、キリスト教や信仰、その矛盾といった切り口ではない。しかし、背徳心や究極の判断、あるいは、その重苦しさにおいて、同氏らしい作品である。この題材を選んだのが、らしいと言えるのかも知れない。物語が進むに従い、倒置法のごとく、後から登場人物のバックグランドが明らかになり、次第に深みが出てくる。それら個別の短篇が、それぞれに秀逸で、戦時中の状況も垣間見れてとても興味深く、引き込まれた。ナレーションは演じ分けが秀逸でとても聴きやすい。つまり、全てにおいて素晴らしい作品だった。

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遠藤周作の秀逸

なんか、重く難しそうという固定観念から避けていた遠藤周作作品。
オーディブルで初めて「沈黙」を聞いてみましたが、あまりの痛ましさに途中断念してしまいました。
続いてこの「海と毒薬」を聞き始め、時間を忘れて一気に聞き入ってしまいました。
キリスト教徒の遠藤周作が描く罪との葛藤は重く心に残りました。
他の遠藤周作作品もオーディブル化望みます。

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ナレーションが素晴らしい

素晴らしい朗読でした、内容を深く理解したうえでないと、このように読めないと思います。

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生きたまま

人を殺すことの中でも特殊な行為。医者の立場で抗いがたいという思いを抱えたまま、生体実験をした。その罪の重みを一生抱えるという事をずっと考えた

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良心とは?罪悪感とは?

自分がその立場にいたら、どうしただろう?と思いながら、聞き入りました。かつて原作を読み、映画も見て、衝撃を受け、考えさせられました。今回、20年以上ぶりにまたこの作品に向き合い、深く深く考えさせられました。勝呂、戸田、上田看護婦それぞれの気持ちが理解できる気がしました。戦時下の特殊な状況に置かれたとき、良心や罪悪感を捨てたり、麻痺させたりしなければ生きられないという生き方もあったのだろうと。そもそも良心とは何なのか?真実の良心をもつ人が一体どれくらいいるのか?私達はそんな危うさを抱えて生きていると痛感しました。ナレーション、素晴らしかったです。映像に勝っていました。

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とても良かった。

読んで、とても切なくなる。
報われて欲しい人ほど報われない。
私も現地に行ってみたくなりました。

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朗読も素晴らしい!

大変有名な小説なので 、いつか読まなきゃと思いつつここまで来てしまい 、オーディブルのおかげで大変楽しめました。声優さん が素晴らしくて聴きながら頭の中で、色々思い描き映画化してしまいました。
自分がこの時代、こういった場所にいたら、どんな風に感じ どんな行動をとったんだろうと思いながら。

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戦時中の命の重さ

空襲によって人が死に、結核によって人が死ぬ。死が身近で当たり前になっていた戦争時の医者の葛藤を描いている。
平和で良心の通じる現代に生きていることを改めて感謝した。

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葛藤

避けられない事態とは言え、つらい事を無理にする時は、人間どんな方法で切り抜けるかが気も。

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昭和の、暗く重い自分好みの作品

今では考えられない捕虜を使った医療実験。でも自分も当事者だったら、感覚が麻痺して参加を断れないかもしれない。
それぞれ登場人物の過去が描写され、共感できる自分が怖い。

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